好きな香りからわかること。小野小町は本当に恋多き女性?

日本史に残る有名な歌人『小野小町』を、彼女が好きだったとされる香りから紐解いてみました。

 

 

彼女の生い立ちや親兄弟については様々な説があり、どれが正しいのかは未だに解明していないという
なかなかミステリアスな女流歌人です。

文献によっては、クレオパトラと同じく、香りで男性を翻弄するタイプと捉えられてもいます。

※Wikipedia掲載画像使用

小野小町は、誰もが一度は口遊んだことのある有名な百人一首の一人です。

『花の色は
うつりにけりな いたずらに
わが身よにふる
ながめせしまに』

 

この歌の意味は

「桜の花が長雨で随分と色あせてしまった。
同じように私の美しさも色褪せてしまいました。
恋などに思い悩んで、無駄に過ごしてる間に…」

恋心を花にたとえて巧みに言い表した歌だとのこと。

 

恋多き女性だったとも言われており、
この歌も、在原業平に当てたものとも言われています。

 

小野小町が好きだった香り

そんな彼女が好んだ香りは、次の4種類であったと言われています。

  • クローブ(丁子)
  • サンダルウッド(白檀)
  • 沈香
  • ムスク(麝香)

 

それぞれの香りの意味は

  • クローブ:気持ちが明るくなり、心の痛みを取り去ってくれる。
  • サンダルウッド:過去生との決別を促し、平和に物事を受け入れることができる様になる。
  • 沈香:安眠の香り。※①
  • ムスク(麝香):男性不能の改善、子宮の冷え、虚弱体質、めまい、耳鳴りなどの改善。※②

 

※①沈香とは、ジンチョウゲ科の木の、樹脂が何年もかかって熟成されて出来る香木。

※②ムスクとは、雄のジャコウジカの腹部にある香嚢から得られる分泌物で、男性ホルモン様作用を持ち、催淫作用のある香りとして有名です。実は生薬として様々な漢方にも入っています。あの有名な宇津救命丸や救心にも。どちらかというとエネルギー不足の方にオススメな香りです。

 

 

総合すると、
虚弱体質冷え性、気持ちが沈んでいてエネルギーが不足している
眠れない過去にトラウマがある

という本能の声が聞こえます。

この様な女性が、男性を翻弄させて喜ぶタイプにはどうしても思えないのです。

 

小野小町は本当に恋多き女性?

ですが、面白い小説がありました。

熱を上げていたのは在原業平の方で、
小野小町はケンモホロロの対応をしていた、と。

これは、三枝和子さん著の「吉子の恋」の中で書かれています。

この小説では、小野吉子(小町)はなかなか身持ちの堅い更衣で、平安のプレイボーイ在原業平とも恋のうわさがありましたが、吉子は決して恋に流されることはなかったと。

私もそんな気がします。

なぜなら、好んだ香りがそれを物語っているからです。

生真面目で冷え症で眠れなくて、気分も滅入っていたのですから。

本当に恋多き女性だったかどうか、疑問に感じました。
(特に、子宮が冷えていると恋をしなくなるともいわれています。)

 

 

「伊勢物語」では、在原業平との歌の掛け合いが載っているそうですが、
在原業平の求愛の歌に対して
小野小町の返した歌の内容は、かなりはっきりとしたお断りの気持ちの歌なようです。

これだけはっきりと断っても、多くの男性から言い寄られていた小野小町。

 

「花の色は…」の歌の中で言っていた「恋に悩む」の本当の意味は、

どう断ったら良いのか思い悩むということかもしれません。

 

また、恋に悩んだことを
「無駄な時間」
と詠んでいるので、
言い寄られることを鼻にかけるどころか、本当に嫌だったのではないでしょうか?

 

歴史上の人物だけに限らず…

そして辞世の句は

「あはれなり わが身のはてや あさみどり
つひには野辺の 霞と思へば」

死への安らかなる覚悟な様なものを感じます。

そばでサンダルウッドを焚きながら書いたのではないでしょうか?

サンダルウッドは、死を迎えるとき、慰めを与える香りと言われているのです。

こうしてみると、今まで思っていたイメージと違う、
かなりストイックな小野小町像が浮かび上がりました。

面白いですね!

 

 

このように、歴史上の人物も好きな香りで紐解くと、親近感やリアリティーを感じませんか?

ましてや、あなたの周りにいる家族や友人、会社の同僚など
身近にいる人を香りメッセージで紐解くと、
意外な一面がわかったり親近感が湧いたりすることがあると思います。

人間関係を円滑にするためにも、ぜひ、身近な人の好きな香りを聞いてみてはいかがでしょうか?

大村はる美

本能が選ぶアロマで心と体と人生を変える、
香りの伝道師 大村はる美。

鎌倉生まれ、鎌倉育ち、現在は藤沢市在住。

22歳で輸入雑貨ソニープラザ経理部入社。その後医療事務の資格を取り医療機関に転職。結婚し出産後体調を崩してパニック障害になる。森田療法で回復したものの30代半ばで不眠症になり、その時に出会ったラベンダーの香りで元気になり、アロマテラピストの道に進む。アロマ講師、トリートメントサロン経験を得て、現在は、お悩みを持っていたり生きづらさを感じている方の笑顔が、少しでも増えるようにと願い、香りと本能から自分を知るオリジナルメソッド『香りメッセージセッション』を行っている。
執筆著書「カウンセラー物語~心に寄り添う21人の軌跡」
趣味はジャズやボサノバのライブ通い。ゴスペルや一人カラオケで思い切り歌うこと。

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