香水の元祖はケルンの水でも4711でもなかった!?知ってて損はないアロマ香水の話③
今回は元祖の香水って何?シリーズの最終章です。
なんと世界最古の香水の、そのまた元祖は、
修道院で作られていた、とある薬
なのです。
香水の元祖としては
「ケルンの水」を売り出したフェミニスや
「4711」という香水を
売り出したミューレンスが有名ですが
どちらも
我こそは元祖!
と言って譲らないそうです。
ちなみに「ケルンの水」についての記事はこちら↓↓
「4711」についての記事はこちら↓↓
元祖の元祖はある修道院だった!?
実は
「ケルンの水」のフェミニスも
「4711」のミューレンスも
ある修道院の修道士から手に入れたレシピをもとに
作っているんです。
その修道院とは
イタリアはフィレンツェの
『サンタマリアノベッラ修道院』
そこは元々
イタリア王室の御用達の薬局でもありました。
これが
世界最古の薬局と言われている
サンタマリアノヴェッラ薬局です。
メディチ家の王妃のために作られた香水が…
この薬局でもある修道院は
ドミニコ修道士の
『癒し』の思想をもとに
さまざまな薬を薬草から作っていました。
ある時
イタリアからフランスの王家に嫁いだ
メディチ家の王女カトリーヌのために、
修道尼達が様々なハーブを使い
心穏やかに過ごせるようにと考案して香水を作りました。
それが
「王妃の水」
(アックア・デッラ・レジーナ)
という香水。
異国の地に嫁いだカトリーヌが
この香水にどれだけ癒され
救われていたか…想像できます。
「王妃の水」は、
「サンタマリアノヴェッラ」
の名前で
800年の時を経た今でも当時と同じレシピで
作られているとのこと。
この
「王妃の水」のレシピは公開されていませんが
ベルガモットやローズマリーを使用したものらしいです。
つまり
ほぼケルンの水と同じものを使っているのだろうと考えられます。
ということで
最古の香水はこの
サンタマリアノヴェッラだと
私は思っています😊
そしてそして
4711と
王妃の水
実は手元にあるので、香りを比べてみました。
サッと嗅いだ瞬間は
4711の方がシャープで男性的な要素が強いように思います。
サンタマリアノヴェッラの方が
やや甘い華やかさがある感じ。
でも、少し経ったら
残り香はほとんど同じですね!
どちらもとても爽やかで私は大好き❤️
何しろどちらも
ほとんど合成のものが入ってない天然香料なので
つけても10分ほどで香りは無くなります!
儚さの美しさも感じられますね。
サンタマリアノヴェッラは
都内や横浜に店舗があるので
お近くの方はぜひこの香りを嗅ぎに行ってみてくださいね!
本当に爽やかな香りです。
ケルンの水のレシピはこちら
- ベルガモット 8滴
- グレープフルーツ3滴
- オレンジ 2滴
- ネロリ 2滴
- レモン 2滴
- ラベンダー 2滴
- ローズマリー 1滴
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香りメッセージアカデミー代表
香りの伝道師 大村はる美。
鎌倉生まれ、鎌倉育ち、現在は藤沢市在住。
22歳で輸入雑貨ソニープラザ経理部入社。その後医療事務の資格を取り医療機関に転職。結婚し出産後体調を崩してパニック障害になる。森田療法で回復したものの30代半ばで不眠症になり、その時に出会ったラベンダーの香りで元気になり、アロマテラピストの道に進む。アロマ講師、トリートメントサロン経験を得て、現在は、お悩みを持っていたり生きづらさを感じている方の笑顔が、少しでも増えるようにと願い、香りと本能から自分を知るオリジナルメソッド『香りメッセージセッション』を行っている。
執筆著書「カウンセラー物語~心に寄り添う21人の軌跡」
掲載雑誌「セラピスト」2022年4月号冒頭8ページに渡り「音とアロマの融合」について掲載
趣味はジャズやボサノバのライブ通い。ゴスペルや一人カラオケで思い切り歌うこと。