嫌いな香り、無理して嗅いでいませんか?

「嫌いな香りでも
我慢して嗅いだほうが良いのでしょうか?」

最近、このような質問をよく受けます。

 

私の答えは

「その必要はないと思います」

です。

 

この質問をくださった方は、
どこかのアロマ系の方から聞いて、

「嫌いな香りにも意味があると聞きました。
だから、最近、
苦手な香りでも嗅ぐようにしています。」

とおっしゃるのです。

 

 

確かに、日本では古くから
「良薬口に苦し」という言葉があります。

 

これは、

日本人が我慢強いから、

ということではなく、

 

 

苦さの成分が、
体から要らないものを出すために必要だから
という動物の持っている知恵です。

 

 

たとえば、仕事が忙しかった後に、

苦~いコーヒーが飲みたくなったりしませんか?

実は

「苦み」はストレスを感じた後においしく感じる

と言われているのです。(引用:産業保健新聞より)

 

仕事で疲れているとき
コーヒーの香りがしてくると、

つい飲みたくなりますよね?

 

それは、
その苦みを体に取り入れたいと
本能が望んでいるからだと思います。

 

その証拠に

苦いけれど我慢して飲んでいるのではなく、
美味しいから飲んでいますよね?

 

快か不快か!

 

香りは嗅覚をとおして
脳の中心部分にある
本能や情動を司る部分
ダイレクトに伝わります。

 

そこではとてもシンプルに、
香りを「快」か「不快」か
分けているのです。

 

の情報を受け取ると、

もっと嗅いで欲しいと本能が思うので、

どんどん嗅ぎたくなります。

 

そして、不快の情報を受け取ると、

一刻も早くわが身から遠ざけるように働きます。

 

たとえば、
腐ったものを嗅いだ時、
食べずにすぐに捨てますよね?

 

 

「良薬口に苦し」の「苦さ」は、
体にとって必要であれば、

 

不快ではない苦さなのではないでしょうか?

 

嫌いな香りの意味って何?

この香りが嫌いと思ったときは
大方それは、

その香りは今は必要ではないよ」
だったり
「危険だから嗅がないようにしましょう」
だったり

「大丈夫だから嗅がなくていいよ!」
な意味でもあります。

 

だから、そのような観点からいえば、

嫌いな香りにも意味はあると私も思います。

 

でも、

意味を知ることと、それを嗅ぐことは違う
と思うのです。

 

「嫌な香り」と感じると、
体に力が入って、拒否しようとしますよね。

体を不快感でいっぱいにしたら、
それはストレス以外のないものでもないと思います!

 

 

香りは、

もっと嗅ぎたい、と思う

「快」のものを嗅ぐことが、

やはり大事だと思いませんか?

 

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